純粋な想い
昔の写真を整理していたら、懐かしい写真が出てきました。
お散歩の途中で出会った銅像のライオン。
「らいおん、あめでかわいしょう」
自分の傘を差してあげる幼児のAちゃんです。
施設を出た後は困難が多い子ども達。
だけど、こうやって誰かに優しく出来る子はいつかきっと誰かに優しくしてもらえる。
Aちゃんの未来の幸福をなんだか信じられる気がして嬉しくなり、
一緒にいた職員は思わず写真を撮ったそうです。
そんな風に思わせてくれる優しく純粋なAちゃん。
現在は小学生になりました。
この時のことを覚えているかと聞いたら、
「あのライオンさんはまだあそこにいるのかな?ひとりぼっちじゃ可哀想だから別のライオンさん置いてあげればいいのにね」
と根っこの純粋さは変わらない言葉を口にするのでした。
Aちゃんの未来の幸福を私も無条件で信じたくなるような、心洗われるやり取りでした。