思い出の穴

とある休日、ホーム職員ではない私がグループホームに行くと「ちょうどよかった!」と職員に声を掛けられました。

寒空の下、障子貼りのために、その職員が新しく半紙を張り替えていました。

今まで穴が開いたところは、花の形に切った半紙を張っていたそうですが、

花が満開になってきたので、張り替えることになったそうです。

霧吹きで水をかけて湿らし、カッターで切り抜き、半紙を枠の大きさに切り抜く。

障子糊を刷毛で枠に塗り、貼りつけた半紙の上に障子糊を重ね塗る。

楽しくなってきた
1人でやるのと大違いだなあ
1人でやるよりも、2人でやる方が話せるし楽しいですね

なんて言い合いながら15枚ほど貼ったように思います。

あ~終わった!
3日後に穴が開くかもしれないですね
思い出の穴がまた開くんだろうなぁ
穴が開いたら呼んでください
じゃあまた1年後に貼りましょうか
ぜひ!

とこんなやり取りで障子貼りを終えました。

ホームの職員は“何でも屋”で、本当すごいなあと思った出来事でした。

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