世界を変える力
目黒若葉寮は、子ども会議などを定期的に実施し、子どもたちの意見を取り入れながら、普段の支援を行っています。
この会議は、各ホームの代表の子どもと、会議担当の職員とで、若葉寮全体の生活をよくするための意見を交換する会になります。
そこで上がった議題や提案は、担当の職員だけでなく、それ以外の職員とで相談し、そこで上がってきた意見を、再度子どもと話し合うなどしながら、解決・検討をしてきます。
数年前には、「業務用のWi-fiを自分たちも利用したい」最近では、「中学生も携帯電話の通信契約をしたい※」という提案が。
※これまでも、高校生以上は、似たような条件下で契約は可能でした
この2件は、職員間、職員子ども間にも、知識に差があり、職員側も頭を悩ませました。
それだけでなく、当然、子どもの個別の事情を鑑みる必要もありました。
- どんなリスクがあるのか
- どうすれば安全な状態で使えるか
- 大人は何を心配していて、そうならないために、どうすればよいか
など、子どもと職員、職員間で、話し合いを重ねました。
周りを説得しようと、MVNOのパンフ資料を持参し、「こんなプランがある」と提案した子どももいました。
最終的には、2件とも、安心で安全な一定のルールを作り上げ、その条件下で、原則その利用が認められました。
このようなやり取りを見ると、子どもたちの考える力、判断する力、環境にアプローチする力、行動力、発想に改めて驚かされます。
また、子どもたちが、周りの「ふつう」に取り残されていないかを知る機会にもなっているようにも思えます。
これからも、こういう「変える力」をたくさん持っている子どもたちと協力し合いながら、過ごしやすい若葉寮を作っていきたいと思います。